想像してみてください。
〝パサパサした髪の毛の女性〟と〝ツヤツヤした髪の毛の女性〟を。
あなたはどちらの女性の方がステキだと思われますか?
ツヤツヤした髪の毛の女性の方がステキ!キレイ!それが理想♪
誰しもがそう思われたのではないでしょうか。
今、あなたは髪の毛のことで、このような悩みはありませんか?
- パサパサしている
- 広がっている
- うねっている
- 引っかかりやすい
そのため、毎日髪の毛のお手入れすることが大変で結ぶことしかできなかったり、いい感じにセットすることができないことはないでしょうか?
これらはとても悩ましいことですよね。
しかし、そのようなお悩みのある髪の毛でもキレイな髪の毛に変えることはできます。
美容師を10年以上してきた中で、髪質で悩んでいたお客様を髪質からキレイな髪型を楽しめるように施術やアドバイスをしてきた経験を元に書いていきます。
そのようなお悩みが起こる原因にはこれらのことが挙げられます。
- 元々の髪質
- 髪の毛のダメージ
- 美容室での施術
etc…
その中でも今回は髪の毛がダメージ原因について解説していきます。
知っていますでしょうか?
髪の毛をキレイにするためにおこなう日々のシャンプーで、実は髪の毛をダメージさせている可能性があるということを。
理想的なツヤのあるキレイな髪の毛を自分のものにしていただくために、今回の記事を書いていきます。
・キレイな髪の毛にするために知っておいてほしいこと
・良い・悪いシャンプートリートメントの特徴
・家で使っているシャンプートリートメントの良し悪しの見極め方について
では、まず髪の毛をキレイに見せるために大切なことについてお伝えさせていただきます。
くせ毛をキレイなくせ毛にするためにこだわる2つのこと
誰しもが憧れるキレイな髪の毛に共通していること。
- 見た目の髪質が美しい
- 内側から髪の毛の状態が整っている
この2つが欠かせないです。
この片方が欠けるだけでも、美髪にはなれないんです。
逆にいうと、この2つが揃えば、どのような髪質の人でもツヤ、まとまり、潤いのある美髪にできます。
では、そのためには何をどうしたら良いのでしょうか?
見た目の美しさにこだわる
見た目の美しさは、【ツヤ】と【まとまり】に現れます。
なぜなら、その要素が見た目の印象を左右するからです。
パッと見たときに、ツヤのある髪の毛はキレイに見えませんか?
同様に、まとまりの良い髪の毛もキレイに見えますよね。
だからこそ、見た目の美しさはキレイな髪の毛にするために、欠かせないものになります。
しかし、〝見た目〟だけではダメです。
本当にキレイな髪の毛を目指していくなら、それだけは足りないのです。
あなたにもキレイな髪の毛を楽しんでもらいたいです♪
内側からの美しさにこだわる
キレイな髪の毛にするためには、内側からキレイな状態にすることが大切です。
なぜなら、髪の毛の内側が整うと、自然と髪の毛に【ツヤ】と【まとまり】も出るからです。
つまり、髪の毛の見た目もキレイになります。
その内側からの美しさは、元の【髪質】と髪の毛の【ダメージ量】と【水分量】によって変わります。
理想は、朝も夜も続くサラサラとした手触り。
髪の毛がパヤパヤとしているのではなく、しっかりとしているような感覚。
(表現むずかしい・・・)
ダメージ量が少なく、水分量が適切なだけあると、そのような理想的な状態に近づけやすくなります。
では、どうすれば内側から見た目までトータルでくせのある髪の毛をキレイにすることができるのでしょうか?
【方法】髪の毛をその状態に導くために必要なこと
その方法は、2つ。
美容室での施術と家でのお手入れで改善していく方法があります。
そこからさらに細かく分けると、4つの方法に分かれます。
- 縮毛矯正
- 髪質改善
- ホームケア
- スタイリング
それぞれにそれぞれの特徴があるので、適切に使い分けていくことがベストです。
今回は家でのホームケア方法についてです。
シャンプートリートメントに絞って詳しく解説していきます。
今回の記事を参考にすることで、シャンプーのパッケージ等に魅力的に書かれた謳い文句ではなく、本当に質が良いものなのかどうか判断できるようになります!
髪の毛をキレイにできない!使用してはダメなシャンプー、トリートメントとは?
まず美髪を目指していく上で、相性の悪いシャンプートリートメントの特徴から解説していきます。
最も避けていただきたいシャンプートリートメントの特徴は、洗浄力の強いシャンプーとシリコンの多いトリートメントです。
その理由は、
- 洗浄力の強いシャンプーは髪の毛をダメージさせる
- シリコンの多いトリートメントは髪の毛を皮膜させる
からです。
その理由について順番に解説していきます。
【成分も紹介】髪の毛をダメージさせるシャンプーの特徴
洗浄力の強いシャンプーはなぜダメ?
その理由は、洗浄力の強いシャンプーは、〝使用するだけで〟髪の毛をダメージさせてしまうことがあるからです。
髪の毛はダメージすると、乾燥、パサつき、広がりの原因になります。
特に、くせ毛の髪質は、ダメージとは関係なく、元々の髪質が乾燥していてパサパサ、ギシギシ、広がりが気になりやすいです。
そんなくせ毛の髪質に、シャンプーによるダメージも加わると、髪の毛を洗った後の乾燥、パサパサ、ギシギシ、広がりなどの症状が悪化します。
その他にも
- 美容室でしたトリートメントの効果がすぐなくなった
- カラーの色持ちがいつも悪い
- パーマがすぐとれる
という現象も家で洗浄力の強いシャンプーで洗っていることが原因になっているケースもよくあります。
そうならないように、シャンプーの洗浄力は優しく、髪の毛や頭皮に必要なものは残しつつ、髪の毛がダメージしないように優しく洗えるシャンプーで洗うことが大切です。
せっかくのケアが無駄にならないように気をつけてください!
以上の理由で、洗浄力の強いシャンプーの使用は控えていただきたいです。
- カラーの色もちを楽しみたい
- ヘアケアに力を入れている
- 髪の毛をキレイにしたい
- くせ毛を活かしたい、抑えたい
- 髪の毛に潤いがほしい
今あなたが使われているシャンプーや気になっているシャンプーが洗浄力の強いシャンプーかどうかを見極めるためには〝成分〟を確認することが大切です。
では、どんな成分が含まれていると洗浄力の強いシャンプーなのでしょうか?
洗浄力の強いシャンプーに含まれている成分とは?
洗浄力の強いシャンプーの成分の代名詞はこちらです。
- 硫酸系
- オレフィン系
- 石けん系
シャンプーにこれらの成分が入っているか確認する方法は、シャンプー裏面に記載されている成分表示を見ることです。
成分表は多く含まれているものから順に記載されています。
大体、1番最初には【水】がきます。
その後の部分に下記成分が表記されている場合は、洗浄力の強いシャンプーになります。
硫酸系
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
市販のシャンプーにも多く含まれている成分で、泡立ちは良いですが、洗浄力の強い成分で最も有名です。
基本的に、こちらの使用は避けていただきたいです。
オレフィン系
- オレフィン〜
この成分はラウレス硫酸と同じくらいの洗浄力の強さがあると言われている成分になります。
石けん系
- 石けん素地
- ステアリン酸〜
- オレイン酸〜
- ラウリン酸〜
など
ベビーシャンプーなどに使用されることもあるので、肌への刺激は少なめの成分もあるのが石けん系です。
(全てではないです)
しかし、その反面、髪の毛はギシギシしやすく洗浄力は強めです。
※オレイン酸〜(いわゆるアルカリ石けん系)はpHが高い(アルカリ性)ため皮膚への刺激性もあります。
肌は弱酸性のためアルカリ性だと刺激が強い。
少し極端な例ですが、食器洗い洗剤(洗浄力強い)で髪の毛を洗ったらバサバサになることはイメージできるかと思いますが、同じようにバサバサになるもので髪の毛を洗っているようなイメージです。
では、続いてはトリートメントについてです。
【成分も紹介】髪の毛をベタベタにさせるトリートメントの特徴
それは、シリコンがメインとなった被膜ばかりしてしまうトリートメントです。
そのようなトリートメントを日常的に多用してしまうと、髪の毛がビルドアップしてしまいベタつく髪の毛になってしまう可能性があるからです。
初めの内は、しっとりまとまるので、良いと感じてしまうかもしれませんが。。
ここからはそのことについて詳しく解説させていただきます。
シリコンの多いトリートメントはなぜダメ?
まず初めに、誤解のないようにお伝えさせてください。
シリコン=悪ではないです。
髪の毛の状態によっては、シリコンが必要になる場合もあります。
- 髪の毛の表面にコーティングする成分の名称
(正確にはシリコンではなく、シリコーン。今回はわかりやすくシリコンで表記。) - 髪の毛の手触りを良くツヤを出してくれる効果がある
しかし、そんなシリコンに頼ったケアをしてしまうことが良くないのです。
その理由は、髪の毛がビルドアップしてしまう可能性があるからです。
髪の毛の表面にシリコンが蓄積すること
ビルドアップした髪の毛にはこのような悪影響があります。
- 髪の毛や頭皮がベタベタ、ゴワゴワする
- 髪の毛が重たい感じがする
- カラーやパーマやトリートメント、縮毛矯正などあらゆる施術の邪魔をする
- 髪の毛にボリュームが出ない
- シャンプーが泡立たない
- 髪の毛がなかなか乾かない
思い当たる節のあった方は髪の毛がビルドアップしている可能性があります。
通常、シャンプーをすることで髪の毛や頭皮に付着している汚れや皮脂などは洗い流すことができます。
しかし、シリコンの多いトリートメントやシャンプーを使用していたり、洗浄力の弱いシャンプーを使用していると髪の毛に付着したシリコンを洗い落とすことができないことがあります。
洗い落とせなかったシリコンが髪の毛に日々蓄積することで、髪の毛に対して上記のような弊害をもたらします。
スキンケアで例えると、朝したメイクが夜のクレンジングで落とし切れずに、肌に残ったまま次の日にその上から再びメイクを重ねていくイメージです。きっと肌荒れしていきますよね。。
なので、シリコンの多いトリートメントの使用は控えていただきたいです。
- ふんわりとした髪型にしたい
- サラサラな髪の毛にしたい
- カラーやパーマ、縮毛矯正を楽しみたい
- 髪の毛のケアをしっかりしたい
- 髪の毛を早く乾かしたい
では、どんな成分が多く含まれているとシリコンの多いトリートメントなのでしょうか?
シリコンの含まれているトリートメントの成分
その成分はこちらです。
- ジメチコン
- ジメチコノール
- シクロメチコン
- シクロペンタシロキサン
- アミノ酸変性シリコーン
など多岐にわたる
一言にシリコンといっても成分表示に、〝シリコン〟とは記載されていません。
その上、シリコンは種類がとても多いです。
なので、正式名称で探すよりもシリコンの成分によく含まれる名称の一部で探した方がわかりやすいです。
シリコンは成分の表示名の一部にメチコン、ジメチコン、シロキサン、シリコーンなどの表記が含まれているものが多いです。
上記成分が成分表示の前半部分に多く表示されているトリートメントほどシリコンの多く含まれたトリートメントになります。
ただ、基本的にシリコンはほとんどのトリートメントに含まれていると思っていてください。
そしてシャンプーにも含まれていたりします。
(ノンシリコンシャンプーには名前の通りシリコンが入っていないです)
重ね重ねになりますが、シリコンが100%悪いわけではないです。
なので、シリコンが入り過ぎの場合を除き、上記の成分が入っていても敏感になりすぎないでください。
シャンプーと違いそのあたりの見極めが難しいのがトリートメントです。
なので、トリートメントはシリコンの有無、多少で良し悪しを判断するよりも、髪の毛を補修して内側からキレイにできる成分が含まれているかどうかで判断することの方がオススメです!
ここまでは避けた方が良いシャンプートリートメントについて解説してきましたが、ここからは良いシャンプートリートメントの特徴について解説していきます。
髪の毛をキレイにする!オススメのシャンプー、トリートメントとは?
まずはシャンプーから解説していきます。
【成分も紹介】美髪に導くシャンプーの特徴
オススメのシャンプーはこの2つです。
- アミノ酸系シャンプー
- ベタイン系シャンプー
これらは、肌への刺激が少なく、洗浄力の優しいシャンプーなので優しく洗うことができます。
【オススメ】刺激が少なく、洗浄力の優しいシャンプー
上記のシャンプーには、このような特徴があります。
- 洗浄力が優しくシャンプーで髪の毛をダメージさせにくい
- トリートメントやカラー、パーマなどのモチが良くなる
- 補修しながら髪の毛を洗うことができる(物による)
- 肌と同じ弱酸性なので頭皮も優しく洗える
- アミノ酸系シャンプーと似ていて洗浄力の優しいシャンプー
- 肌と同じ弱酸性なので頭皮も優しく洗える
アミノ酸系もベタイン系のシャンプーも基本的には、どなたに対してもオススメできる種類のシャンプーになりますが、強いて向かない人を上げるとしたこのような人です。
- 皮脂の多い人
- とにかくしっかり洗いたい人
- 重たいスタイリング剤を毎日たくさんつける人
洗浄力が優しいが故に、上記の人にとっては皮脂やスタイリング剤を落としにくくなる場合もあります。
※洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシと洗うと、必要な皮脂まで取り逆に皮脂が分泌されてベタつく、髪の毛がパサパサになることもあるので要注意です。
逆に上記シャンプーと相性の良いお悩みはこれらです。
- くせ毛→パサつく、広がる、まとまらない
- ダメージ毛→パサつく、ギシギシ、引っかかり
- 乾燥毛→パサつき、広がり
- 細毛→ダメージしやすい、引っかかりやすい
- 硬毛→ゴワゴワする、広がる
では、アミノ酸系やベタイン系のシャンプーになはどのような成分が含まれているのでしょうか?
アミノ酸系、ベタイン系のシャンプーに含まれている成分とは?
アミノ酸系
- 〜グルタミン酸
- 〜アラニン酸
- 〜タウリン
- 〜グリシン
- 〜サルコシン
- 〜アスパラギン酸
など
表記上ほど、洗浄力や頭皮への刺激が優しく下にいくほど少し強くなっていきます。
※硫酸系やオレフィン系よりは優しいです
ベタイン系
- 〜ベタイン
ベビーシャンプーなどにも使用されることもあります。
これらの成分の中でもさらに特徴がありますが、これらが使用されているシャンプーは硫酸系などが使用されたシャンプーよりもオススメになります。
上記のような洗浄成分だけでなく、シャンプーには様々な成分が含まれています。
その中でも髪の毛を補修する役割のある補修成分にもこだわることが大切になります。
【これもこだわりたい】髪の毛のダメージケアをしてくれる補修効果のある成分
その成分はたくさんありますが、一部ご紹介します。
- ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
→浸透力が高く、シャンプーをしても流れ出にくい補修成分。ハリコシ、ダメージ補修、なめらかさ、まとまり、水分量のアップ - ポリクオタニムー
→ヒアルロン酸の2倍の保湿力。保湿してパサつきを防止 - 加水分解コラーゲン
→髪の毛に潤いを与える、ハリコシ、カラーの退色防止、弾力を上げる - 加水分解ケラチン
→ハリコシ、カラーの退色防止、ダメージの軽減や補修 - 加水分解ヒアルロン酸
→髪の毛の保湿 - 加水分解シルク
→髪の毛の保湿、手触りを良くする
などなど。
補修効果のある成分は多岐に渡りますが、入っている成分によってシャンプーの特性が変わります。
質の高いシャンプーほど、補修効果のある成分の入っている量や種類が多くなります。
では、続いてはトリートメントについて解説していきます。
【成分も紹介】オススメのトリートメントの特徴
オススメのトリートメントはこの2つです。
- ダメージケア力のあるトリートメント
- 保湿力のあるトリートメント
これらのトリートメントだと、髪の毛の内側からキレイな髪の毛にしていくことができます。
【オススメ】ダメージケア力・保湿力のあるトリートメント
オススメのトリートメントは、髪の毛の広がりやパサつき、ひっかりなどに効果があり、内側からキレイな髪の毛にしてくれるトリートメントです。
×見た目だけキレイな髪の毛
○内側からキレイな髪の毛
内側からキレイな髪の毛にするために必要な成分は大きく分けるとこの2つです。
- 補修、予防、強化効果のある成分
→内側からのダメージケアをできる。ダメージの予防もできる - 油性成分
→潤いを保ちツヤを出す。手触りも良くする
これらが含まれたトリートメントを使用していくことで、髪の毛の状態を徐々に良い方向に導いていくことができます。
皮膜がメインではないので、シリコンたっぷり系のトリートメントに比べると、〝一度使用しただけでの良さは感じにくい〟かもしれません。
なので、とにかく今日キレイな髪の毛にしたいという方には向かない可能性があります。
しかし、〝継続〟していくことで、今日より明日、明日より1週間後、1週間後よりも1ヶ月後という風に、髪の毛の変化を喜んでいくことができます。
補修、予防、強化、保湿などができる成分はこれ
成分について、もう少し詳しく説明するとこのようになります。
補修、ダメージ予防、毛髪強化、保湿などの効果のある成分
- γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)
→キューティクルダメージの改善、うねり、絡まり、まとまらない、ハリコシないなどのエイジングを改善 - セラミド
→キューティクル強化、髪に潤いを与え、保湿力アップ - ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
浸透力が高く、シャンプーをしても流れ出にくい補修成分。ハリコシ、ダメージ補修、なめらかさ、まとまり、水分量のアップ - ポリクオタニウム
→ヒアルロン酸の2倍の保湿力。保湿してパサつきを防止する - レブリン酸
→ハリコシを出す、水分量を増やして乾燥の改善、柔らかさ、ツヤを出す - マレイン酸
→毛髪強化の役割ある - 加水分解コラーゲン
→髪の毛に潤いを与える、ハリコシ、カラーの退色防止、弾力を上げる - 加水分解ケラチン
→ハリコシ、カラーの退色防止、ダメージの軽減や補修をする - 加水分解シルク
→髪の毛の保湿、手触りを良くする - 加水分解コムギ
→乾燥を防ぎ、ツヤや柔らかさを出す。ハリコシやしなやかさを出しダメージしにくくする - アルギニン
→髪の内部に潤いと弾力を与える。 - ヒスチジン
→髪のパサつき抑えたり、ダメージの改善に効果がある - メドフォームラクトン
→熱を加えることでキューティクルを整える。熱ダメージ予防、補修効果ある
など
上記成分はほんの一部ですが、そのようなものが含まれているトリートメントだと内側からのダメージケアをすることができるものになります。
そして、油性成分も髪の毛の潤いを保ちツヤを出したり、手触りのなめらかさを良くする効果があるので大切になります。
油性成分
- ホホバ油
→人の皮脂に近い成分。乾燥によるパサつき髪に潤いを。ダメージ毛の摩擦軽減効果もある - オリーブ果実油
→潤いを保つ効果がある - シア脂
→肌に優しく、潤いを保つ効果がある - スクワラン
→キューティクルを整え、ツヤを出す
など
植物油にも様々な種類があるので、今回ご紹介させていただいた成分はほんの一部ですが、髪の毛の潤いを保ちツヤを出す効果があるものになります。
上記の成分は、特に髪の毛にこのような悩みがある方に、欠かせない成分になります。
- くせ毛→パサつく、広がる、まとまらない
- ダメージ毛→パサつく、ギシギシ、引っかかり
- 乾燥毛→パサつき、広がり
- 細毛→ダメージしやすい、引っかかりやすい
- 硬毛→ゴワゴワする、広がる
ただ、1つ注意してほしいことがあります。
シャンプー、トリートメント選びで気をつけてほしいこと
それは、成分の〝バランス〟です。
今回紹介した成分の内、どれか1つ入っていたら良いわけではなく、全てが入っていたら良いわけでもなく、それぞれの成分がバランス良く入っていることが大切です。
同じような成分が含まれているシャンプーでも、その配合バランスによってシャンプートリートメントの使い心地や仕上がりが変わリます。
なので、あなたの元々の髪質と今の髪の毛の状態に合わせて、使用するものをセレクトすることが大切になります。
ただ最低限、今回紹介させていただいた髪の毛に良い成分がシャンプーやトリートメントに含まれていることは大切です。
シャンプー選びで失敗しないためにも参考にしてください。
まとめ
ここまで、シャンプートリートメントについて詳しく解説してきました。
良いシャンプートリートメントの見極め方について端的にまとめるとこのようになります。
- シャンプーは、洗浄力の強い成分が使用されていないものを選ぶ
- シャンプーにも補修成分が含まれているものを選ぶ
- トリートメントは、ダメージケア、保湿のできる成分が多く使用されているものを選ぶ
シャンプーとトリートメント、それぞれについてもまとめていきます。
シャンプーについて
まとめると、洗浄力の強いシャンプーの成分はこちらです。
- 硫酸系
- オレフィン系
- 石けん系
これらの成分は、髪の毛や頭皮の汚れをしっかりと落とすことはできるのでしっかり洗いたい、泡立ちの良いシャンプーを使いたい場合には良いです。
しかし、その代償に頭皮や髪の毛にとって必要な皮脂なども取ってしまいます。
- トリートメントをしてもすぐ効果がなくなる
- シャンプー後に髪の毛がギシギシする
- 髪の毛を乾かしたらパサつく、広がる、まとまらない
逆に洗浄力の優しいシャンプーはこちらです。
- アミノ酸系シャンプー
- ベタイン系シャンプー
これらは、肌への刺激が少なく、洗浄力の優しいシャンプーなので髪の毛も頭皮も優しく洗うことができます。
上記のシャンプーには、このような特徴があります。
- 洗浄力が優しくシャンプーで髪の毛をダメージさせにくい
- トリートメントやカラー、パーマなどのモチが良くなる
- 補修しながら髪の毛を洗うことができる(物による)
- 肌と同じ弱酸性なので頭皮も優しく洗える
- アミノ酸系シャンプーと似ていて洗浄力の優しいシャンプー
- 肌と同じ弱酸性なので頭皮も優しく洗える
そのようなシャンプーを選ぶには、シャンプーの裏面に記載されている成分表示の最初の方に下記成分が記載されているかを確認します。
- 〜グルタミン酸
- 〜アラニン酸
- 〜タウリン
- 〜グリシン
- 〜サルコシン
- 〜アスパラギン酸
など
表記上ほど、洗浄力や頭皮への刺激が優しく下にいくほど少し強くなっていきます。
※硫酸系やオレフィン系よりは優しいです
ベタイン系
- 〜ベタイン
上記の成分の含まれたシャンプーだと、比較的洗浄力の優しいシャンプーになります。
また、その他にもシャンプーの中に補修成分が入っているかどうかも大切になります。
補修成分は以下のようなものになります。
- ポリクオタニムー
→ヒアルロン酸の2倍の保湿力。保湿してパサつきを防止 - 加水分解コラーゲン
→髪の毛に潤いを与える、ハリコシ、カラーの退色防止、弾力を上げる - 加水分解ケラチン
→ハリコシ、カラーの退色防止、ダメージの軽減や補修 - 加水分解ヒアルロン酸
→髪の毛の保湿 - 加水分解シルク
→髪の毛の保湿、手触りを良くする
補修成分は多岐に渡りますが、入っている成分によってシャンプーの特性が変わります。
トリートメントについて
トリートメントに関しては、シリコンの多いトリートメントの使用は避けていただきたいです。
その理由は、髪の毛がビルドアップしてしまう可能性があるからです。
- 髪の毛や頭皮がベタベタ、ゴワゴワする
- 髪の毛が重たい感じがする
- カラーやパーマやトリートメント、縮毛矯正などあらゆる施術の邪魔をする
- 髪の毛にボリュームが出ない
- シャンプーが泡立たない
- 髪の毛がなかなか乾かない
思い当たる節のあった方は髪の毛がビルドアップしている可能性があります。
トリートメントにシリコンが含まれているか確認する方法は、トリートメントの裏面の成分表示にこちらの成分が多く記載されているか確認することです。
- ジメチコン
- ジメチコノール
- シクロメチコン
- シクロペンタシロキサン
- アミノ酸変性シリコーン
など多岐にわたる
対して、良いトリートメントの特徴は、髪の毛を内側からキレイにしていける成分の入ったものです。
- 補修、予防、強化効果のある成分
→内側からのダメージケアをできる。ダメージの予防もできる - 油性成分
→潤いを保ちツヤを出す。手触りも良くする
その成分について、もう少し詳しく説明するとこのようになります。
補修、ダメージ予防、毛髪強化、保湿などの効果のある成分
- γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)
→キューティクルダメージの改善、うねり、絡まり、まとまらない、ハリコシないなどのエイジングを改善 - セラミド
→キューティクル強化、髪に潤いを与え、保湿力アップ - ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
- 浸透力が高く、シャンプーをしても流れ出にくい補修成分。ハリコシ、ダメージ補修、なめらかさ、まとまり、水分量のアップ
- ポリクオタニウム
→ヒアルロン酸の2倍の保湿力。保湿してパサつきを防止する - レブリン酸
→ハリコシを出す、水分量を増やして乾燥の改善、柔らかさ、ツヤを出す - マレイン酸
→毛髪強化の役割ある - 加水分解コラーゲン
→髪の毛に潤いを与える、ハリコシ、カラーの退色防止、弾力を上げる - 加水分解ケラチン
→ハリコシ、カラーの退色防止、ダメージの軽減や補修をする - 加水分解シルク
→髪の毛の保湿、手触りを良くする - 加水分解コムギ
→乾燥を防ぎ、ツヤや柔らかさを出す。ハリコシやしなやかさを出しダメージしにくくする - アルギニン
→髪の内部に潤いと弾力を与える。 - ヒスチジン
→髪のパサつき抑えたり、ダメージの改善に効果がある - メドフォームラクトン
→熱を加えることでキューティクルを整える。熱ダメージ予防、補修効果ある
など
上記成分はほんの一部ですが、そのようなものが含まれているトリートメントだと内側からのダメージケアをすることができるものになります。
そして、油性成分も髪の毛の潤いを保ちツヤを出したり、手触りのなめらかさを良くする効果があるので大切になります。
油性成分
- ホホバ油
→人の皮脂に近い成分。乾燥によるパサつき髪に潤いを。ダメージ毛の摩擦軽減効果もある - オリーブ果実油
→潤いを保つ効果がある - シア脂
→肌に優しく、潤いを保つ効果がある - スクワラン
→キューティクルを整え、ツヤを出す
など
植物油にも様々な種類があるので、今回ご紹介させていただいた成分はほんの一部ですが、髪の毛の潤いを保ちツヤを出す効果があるものになります。
上記成分が含まれているトリートメントを使用することで、髪の毛のダメージケアや保湿を効果的に行うことができます。
最後に重要なこと
シャンプートリートメント選びで大切なことは、成分の〝バランス〟です。
なので、成分表示だけを見てシャンプートリートメントの全てがわかるわけではないです。
しかし、良し悪しを判断する上で、髪の毛にとって悪い成分が入っていないこと、良い成分が入っていることを上記を参考に確認することはとても重要です。
さらに言うならば、シャンプートリートメントに髪の毛にとって良い成分が入っていることを大前提として、あなたの元々の髪質や今の髪の毛の状態や悩みに合わせて、使用するものをセレクトすることが最も大切になります。
美容師さんに自分の髪質や髪の毛の状態がどうなっているのかについて確認してみるのも良い方法です。
また追々、髪質や髪の毛の状態別にオススメのシャンプーについての記事も書いていきます。
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