縮毛矯正をあてていると、髪型がいつもおかっぱになってしまうことに悩まれている方もいるのではないでしょうか?
美容師さんに「丸みのある髪型にすることは無理です。」と言われてしまった方もいるのではないでしょうか?
この記事を読まれているということは、きっとその現状をどうにかしたいと思われているのではないでしょうか?
今回の記事では、そんなあなたに向けて書いていきます。
実際にご来店いただいたお客様のビフォーアフターを交えながら、すでに縮毛矯正をあてている状態で、おかっぱボブを解決するための方法や短くショートヘアにする際のリスクについてご紹介します。
お客様の現在の髪の毛の状態とお悩み
今回、ご来店してくださったお客様の髪の毛の状態とお悩みはこの通りです。
毛先がシャキーンとまっすぐなおかっぱボブ
今回のお客様は髪型がおかっぱになってしまうことで悩まれていました。
美容師さんに「違う髪型にしたい」「丸みのある髪型にしたい」と伝えてもなかなか希望通りの髪型になることはなかったそうです。
その原因は、髪の毛がまっすぐになりすぎていたからです。
では、なぜまっすぐになりすぎていたのでしょうか?
縮毛矯正をあてると起こる可能性のあること
本来なら、髪の毛には自然な丸みがあります。
しかし、縮毛矯正をあてるとこのようになることもあります。
- 毛先がまっすぐになる
- シルエットがペタンコになる
縮毛矯正で髪の毛がまっすぐになりすぎると、毛先がシャキーンと真っ直ぐになってしまいます。
そうなると、髪型に自然なボリューム感がなくなります。
ボリュームない髪型は、シルエットにメリハリがなく、ペタンコな髪型になります。
そして、四角いシルエットの髪型=おかっぱな髪型になってしまうということです。
それらのことで悩まれている状態から楽しむことのできる髪型に変えていくために、おこなったお客様とのカウンセリングでの内容はこれらのことです。
カウンセリングでのお客様のご要望と美容師目線でのアドバイス
丸みのある髪型への憧れとご要望
お客様からいただいたご要望は
- おかっぱから脱却したい
- この髪型をなんとかしたい
です。
9ヶ月ほど前に縮毛矯正をあてたため、その後行った美容室では、おかっぱ以外の髪型にしてもらえなかったそうです。
毛先がパツッとしていることが悩みで、それをどうにか解消して、少しでも丸みのある髪型にできたら理想的という風に伝えてくださりました。
そのような内容を聞き、僕がお伝えさせていただいたことはこれらのことです。
美容師目線でのアドバイスと起こる可能性のあることの説明
- カットのみで解決できる可能性とできない可能性がある
- 今回一度でできることと今後長期プランで叶えていけること
- 家でのお手入れやセットが重要になること
過去にされた縮毛矯正のあたり具合と今の髪の毛の状態によって、カットでおかっぱボブから丸みのある髪型にできるかもしれないし、できないかもしれないということです。
本来は、重力などの関係で髪の毛は自然と丸みが出ます。
しかし、縮毛矯正で強制的にまっすぐになった髪の毛は、〝まっすぐになりすぎている〟場合、髪の毛は重力にも逆らい不自然なシルエットの髪型になります。
そのような髪の毛の状態から、【カットのみで】重力に逆らう髪の毛を丸く変形させることはできません。
つまり、一度の施術のみで、完璧な髪型にすることはできないということです。
短くショートヘアにしたとしても、毛先がシャキーンとまっすぐになり変な髪型になってしまう可能性があります。
カットしたとしてもおかっぱから脱却できないかもしれません。
その場合、
一度目の施術では、おかっぱを〝ごまかす〟ための髪型にカットし、今後、半年1年など長期プランで自然な丸みのある髪型にしていけるように髪の毛の状態を整えていく必要があります。
そして、現状の髪型を少しでも良くするために、家でのドライヤーでの乾かし方やセットの仕方を丸みが出るように意識することが重要になります。
上記のことをお伝えさせていただいた上で、今回は施術をさせていただきました。
では、実際に施術をさせていただき、その仕上がりはどうだったのでしょうか?
おかっぱの解決方法と今回の施術の仕上がり
まず結論からお伝えします。
今回のお客様の場合は、縮毛矯正のあたり具合と縮毛矯正から9ヶ月たっていたことが功を奏して自然な丸みあるショートヘアにすることができました。
そして、家でのセットの方法についてもレクチャーさせていただいたので、髪型の再現もしやすくなったのではないかと思います。
毛先がまっすぐな状態でも丸みを出す3つの方法とは?
重要になることはこの3つです。
- 丸みの出しやすい髪型にすること
- ドライヤーで丸みが出やすくなるように乾かすこと
- セットで丸いシルエットにするために髪型を整えること
縮毛矯正で毛先がまっすぐになっていて、丸みが出にくい状態の場合は、1つの事柄で完璧を目指すのではなく、さまざまな事柄を組み合わせてトータルでの100点を目指していくことで、丸みを出すことができるようになります。
今回のお客様の改善内容とお伝えした内容はこちらです。
カットのポイント
まずは、今回のお客様の髪型をカットで変えたことはこれらのことです。
- ボブからショートヘアに
- 四角いシルエットから丸いシルエットに
- 量を適度に軽くする
おかっぱになっていた原因は、髪型がボブで四角いシルエットになり、毛量も多かったためです。
なので、今回はボブからショートヘアに、シルエットも丸くなるように、毛量も軽くしました。
そうすることでえり足はキュッと、後頭部はふんわりするようになります。
くせがあると、重めの髪型をオススメされることもあるかと思いますが、今回は軽やかな髪型の方が良いと判断したためこのような髪型にしました。
そのような髪型にした上で、もう1つ大切なことは、家でのお手入れとセットです。
ドライヤーでの乾かし方とセットのコツ
ここからはドライヤーでの乾かし方のポイントとセットのコツについて解説します。
ドライヤーでの乾かし方は今回2つに厳選してご紹介します。
ドライヤーでの乾かし方
- 後ろから前に乾かす
- 頭頂部に分け目をつけない
これが大切となる理由は、ドライヤーでの乾かし方によって髪型に丸みが出る・出ないの変化が出るからです。
上記の方法は、ドライヤーで根元がふんわりするように乾かす方法です。
根元がふんわりすると、髪型のシルエットに丸みも出ます。
なので、ドライヤーで乾かすときは、後ろから前に向かってゴシゴシと乾かしてください。
またその際には、頭頂部の分け目をつけたまま乾かすのではなく、分け目をつけないように意識して乾かしていただけたらより良いです。
では、続いては、セットのコツです。
セットのコツ
- スタイリング剤をつける
- ボリュームの出すところと抑えるところを意識する
- 毛先のシャキーンをごまかす
- 必要に応じてアイロンで毛先に丸みをつける
これらの方法も、セットで髪型のシルエットに丸みを出すために必要となることです。
スタイリング剤をつけることで、ボリュームのコントロールがしやすくなります。
その上で、えり足は抑えてタイトに、後頭部や頭頂部にはボリュームを出すことで毛先のシャキーンとした雰囲気を感じにくくなります。
今回のお客様の場合は、アイロンは使用していませんが、毛先のシャキーン具合によっては、気になる部分をアイロンで丸みを出すことも大切です。
今回は、一度の施術でも丸みのあるシルエットにできましたが、これで完璧というわけではありません。
今後より良い髪型を楽しんでいくためにも今後の施術が大切になります。
今後の施術方針
理想のショートヘアに向けてのプロセス
まず大切となるのは、今後の縮毛矯正です。
定期的に縮毛矯正をあてていく場合、縮毛矯正をあてる度に、毛先がまっすぐになりすぎていては、縮毛矯正をあてる度に悩んでしまうことになります。
そうならないためにも、今後は縮毛矯正を適切にあてていくことが重要です。
シャキーンとならないように縮毛矯正をあてることは可能です。
自然な丸みはキープしながらもくせによる広がり、うねりなどくせによる悩みのみを改善できる地毛のような縮毛矯正をあてていきましょう。
今回のお客様が目指していくこと
今回のお客様の場合は、カットでも自然な丸みのある髪型にできましたが、まだ毛先には縮毛矯正によるシャキーンとした髪の毛は残っています。
なので、今後はその部分のカットを定期的におこない、少しずつ無くしていくことで、だんだんと扱いやすい髪型になっていきます。
縮毛矯正に関しては、上記の通り、くせが気になったタイミングで自然な丸みのある縮毛矯正をあてていくことで、今後おかっぱな髪型で悩んでしまうこともなくなっていきます。
【まとめ】
今回の記事では、すでに縮毛矯正をあてている状態で、おかっぱボブを解決するための方法や短くショートヘアにする際に起こりうる可能性のあることについて、お客様の実際のエピソードを通じてご紹介させていただきました。
毛先がシャキーンとまっすぐになってしまっている状態でも、適切なカットやドライヤーでの乾かし方、セットの方法によって、丸みのあるショートヘアを実現することができることもあります。
しかし、全ての髪の毛の状態で同じ結果が得られるわけではありません。
理想を叶えられるかどうかは、そのときの髪の毛の状態によって異なるため、一度の施術では叶えることができないかもしれません。
しかし、今後のプランを適切に立てて施術をしていくことで、現在の髪型や髪の毛の悩みを改善し、理想のとしている丸みのあるショートヘアに近づけていくことは可能です。
なので、諦める前にその分野に精通している美容師さんに相談をしてみてください。
まだ縮毛矯正はあてていないけど、これからあてるか悩まれている方はこちらの記事もご覧ください。
あなたが悩まれていることを解決し、理想としている髪型に近づけていくために、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
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